「失敗しない「人と組織」~組織文化の劣化が生む事故・不祥事への本質的対策~」 小池明男氏が講演
経営倫理実践研究センターでは、毎年、会員企業の経営倫理最高責任者(BEO:Business Ethics Officer)を招き、昼食懇話会を行っている。
今回は、元・東京電力ホールディングス安全啓発・創造センター所長の小池明男氏を講師にお迎えして、東京都港区の国際文化会館で開催した。

爲房孝二理事長
はじめに、経営倫理実践研究センター爲房孝二理事長(日本電気株式会社 執行役 Corporate SVP 兼 CRCO)(写真・左)より、開会に際して、次のように挨拶があった。
「トランプ大統領就任、初の女性総理大臣誕生など、これまでの経験値の延長線では通用しない世の中にあって、私たちが道を誤らないための拠り所として、理念やパーパスに根ざした組織文化が求められる。本日の小池様が取り組んで来られた経験に基づく組織文化のお話は、私たちBEOにとって非常に有益であり、大変楽しみにしている」

小池明男氏
小池氏(写真・右)は、先ず、東京電力の原子力事故から15年を迎えるにあたり、深い謝罪を述べられた。福島第一原発の廃炉や地域復興といった課題の重さを強調され、事故の根本原因は「組織文化」にあるとし、その変革が不可欠であると語られた。