BERC:一般社団法人 経営倫理実践研究センター

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BERCについて

理事長挨拶



一般社団法人経営倫理実践研究センター理事長藤原謙 一般社団法人 経営倫理実践研究センター
理事長  藤 原  謙

(三菱ケミカルグループ株式会社 取締役兼執行役エグゼクティブバイスプレジデント)

「激変する時代の経営倫理とBERC」

 このたび一般社団法人経営倫理実践研究センターの理事長に就任いたしました。前理事長の上野様はじめ錚々たる歴代理事長の後を引き継ぎ、重責に身の引き締まる思いです。

 経営倫理実践研究センター(BERC)は発足以来20年以上にわたり、経営倫理を軸にコンプライアンス、リスクマネジメント、内部統制、CSR、監査、最近ではSDGs、ESGに関する情報収集・研究、そして会員企業間の情報共有・情報発信をおこなってまいりました。

 経営倫理の必要性が叫ばれて20年以上が経ち、BERCの会員企業の多くは、コンプライアンスやリスクマネジメントの基本的な枠組み・仕組みは既にできていることと思います。一方で、グローバル化の進展のなかで、コンプライアンス・リスクマネジメントのグローバルレベルでの対応においては、個々の海外子会社は規模も小さく、実情について日本の本社から目の届きにくいことから、胸を張って大丈夫と言い切れるでしょうか。また、今後もSDGs、ESGなど取り組むべき課題は山積しており、さらにデジタル化の加速(DX・AI)、情報セキュリティ、世界経済リスクなど、企業活動に大きな影響を及ぼすファクターも枚挙に暇がありません。

 企業に求められている責任も変化しています。倫理やコンプライアンスという言葉で括られるものだけではなく、もっと広い意味で企業活動における倫理・コンプライアンスとはなにか、すなわち関連する領域を含んだ経営倫理の実践が問われ、且つそれを社会に分かりやすく発信することも強く求められています。

 100年に1度の大厄災と言われる新型コロナウイルスもいずれは収束し、その後の社会・世界は、大きく変わり、また変化のスピードも加速されるでしょう。すでにテレワークの推進など働き方が大きく変革していますが、新たな経営倫理に関わる課題も多く現れてくるものと思います。それらに企業はどう対処すべきか。経営倫理実践研究センターに"実践"の二文字が入っているように、企業活動の実践に役立っていきたい。BERCの創設以来の先人が築かれた精神を礎にしつつ、変革期に求められている企業の経営倫理の実践に真に役立つ活動に邁進してまいります。

(2021年6月)

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